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がりゅうさんのサイキックミラクルブログ

不法移民にならないために(イタリア滞在許可関連)

ふとブログを書こうと思ったので、そこそこ有益と思われる滞在許可関連についてまとめておきます。タイトルから先に思いついたんですが。

 

下書きも兼ねて現在イタリアで海外赴任者として生活するまでに至る流れを軽くまとめました。

 

全体の流れ

2018.12 サポート業者との打ち合わせ

2018.12 予防接種

2018.12 引っ越し下見

2019.2 労働許可(Nulla Osta)申請

2019.3 労働許可(Nulla Osta)取得

2019.3 引っ越し予約

2019.4 ビザ申請

2019.5 ビザ受け取り

2019.5 引っ越し

2019.4 航空券予約

2019.4 一時滞在先予約

2019.4 国際免許証発行

2019.5 住民票転出

2019.5 郵便物転送手続き

2019.5 引っ越し(含 電気・ガスなど解約)

2019.5 出国&入国

2019.5 滞在許可証(Permesso di Soggiorno)申請

2019.7 指紋採取

2019.9 滞在許可証受け取り

 

(なんとなく日にちをぼかして特定を免れる工夫をしましたが、これだけ書いたらどうせ大体特定されそうな気もします)

太字の部分について解説していきます。

 

基本のキ

まず前提ですが、日本国籍を持ち日本企業で働いている独身男性(配偶者を連れてくる場合はさらにムズいです)が現地イタリアの海外支社に転勤という形で長期滞在するケースです。

留学とかはまただいぶ違います。労働許可を取得する点で転勤の方が難易度が高いと思います(そのため通常はある種の代行業者を頼んでサポートしてもらいます)

 

まず、イタリアに限らず海外において仕事で報酬を得ながら長期滞在するということについてですが、これは通常ビザというものを取得する必要があります。

ビザにも種類があり、大体どの国でも

・観光ビザ

・留学ビザ

・労働ビザ

配偶者ビザ

・ワーキングホリデービザ

あたりが用意されているのですが、転勤の場合もちろん労働ビザを取得することになります。

 

別の視点で考えると、国籍を持たない国で合法的に長期滞在をするためには、仕事を持っていることが必要になります(恥ずかしながら最近まで知らなかった)。

もちろん、留学や結婚なども選択肢であり、国によっては永住権を販売していたりしますが、どれもある程度の資金が必要になります。ワーキングホリデービザは抽選です。

 

ということで、失業率が高い国では不法移民はいとも簡単に発生してしまうのですが、それ以前に、この記事にあるような重要な手続きを忘れると初っぱな不法移民状態になりますよというのがタイトルのメッセージ性です。

 

 

※以下、ビザを含む主要な3つの書類について解説を加えますが、申請書類の書き方についてはサポート業者に代行してもらったため説明することができません… ご了承ください。

 

労働許可 (Nulla Osta)

イタリアの場合、労働ビザを取得するためになぜか一つ書類が必要になります。それがこの労働許可(Nulla Osta)です。

この書類の意味合いについては未だによく分かりませんが、もちろんこれも現地の赴任先企業に頼んでイタリア警察移民局(?)から発行してもらうものになります。出生地(戸籍謄本に書いてある市町村レベルのやつ)とかが記載されます。ナントカ郡ナントカ町みたいな地名の人だと平気で間違えられてもおかしくないので、発行されたらちゃんと一字一句確認しましょう。

悪名高きイタリア移民局、これの発行に1ヶ月半かかります。

今考えるとたかが1ヶ月半ですが、滞在許可関連で一番最初に位置するこの手続きにおいてイタリア側でひと月以上待たされることになるので、赴任が決まったワクワク感は早速イライラに変わります。

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このただの紙が1ヶ月半かけて太平洋を渡ってくる

 

ビザ

日本側で行うので、滞在許可関連で一番安心できる手続き。おかしい。普通の国はみんなビザが取れなくて海外渡航諦めたりしてると思う。

駐日イタリア大使館(東京)か在大阪イタリア総領事館(大阪)で申請・受け取りすることになります。

https://www.mofa.go.jp/mofaj/link/emblist/europe.html

 

注意点としては予約が必須なこと(受け取り時はいりません)。あと受付のおっちゃんが微妙に日本語を話せないのでちょっと面倒事が発生すると長蛇の列の中で突然英会話教室が始まること。入口が分かりづらかったりする。

書類に不備がなければ2週間で受け取り(パスポートに貼り付けられて返却)できます。日本人の場合、申請料も無料です。

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VISTOってなんだよ!俺はVISAを申請したんだ!って最初思った(イタリア語分からず)

 

 

滞在許可証(Permesso di Soggiorno)

余談ですが無事イタリアでの生活をスタートし、イタリア語を勉強してこの"permesso di soggiorno"の意味が分かるようになると成長した気分になります。ソッジョルノって発音するんですね。

 

これはイタリア到着後、イタリアにおいて外国人が身分証明書として使用するものです。日本でいう在留カード

申請は結構難しそうでした(例によって業者に頼みました)。税務番号であるCodice Fiscaleの取得も同時に行います。

 

逆に言うとこれがないと正式に身分を証明するものがないので、住民登録・免許書き換え・EU圏への入出国など当たり前のことが結構できません(一応、発行待ちの間は申請書類の控えを見せることで代わりになる場合が多いですが、相手が外国人に慣れていない場合や俺難しいことわからないんだぜスタイルな場合など、一枚岩ではいきません)

 

そんな大事な大事な滞在許可証ですが、僕の場合は4ヶ月かかりました…

半年の留学とかだと出来上がる前に帰国するみたいです。意味ねえぞ。またしてもイタリア移民局が指定暴力団と言われる所以ですね。

券面は結構かっこいいです。ベースデザインはEU共通?

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右下の署名欄に申請書類に書いた署名が転記されるんですが、効力を発揮しないレベルでめちゃくちゃ薄い。

 

 

まとめ

イタリーの移民局に就職するとのんびり仕事ができる