新型コロナウイルス流行地域(イタリア)から日本への帰国 体験記
3月17日現在、新型コロナウイルス流行地域*1から帰国する日本人には以下の行動が求められます。
・14日間の自宅待機用の住居を用意しておくこと (例:実家)
・公共交通機関以外で、空港から自宅までの移動手段を準備しておくこと (例:家族に車で迎えに来てもらう)
・到着空港でPCR検査を受け、その結果が出るまで一時待機すること (最低6時間)
(到着後14日間の外出制限などはページ下部)
今後対応が変わる可能性がありますので、帰国前に必ず厚生労働省HP*2か、滞在国の大使館・領事館HPで確認しましょう。
今回は長期滞在中のイタリアを3/14(土)に出発し、日本の羽田空港、そして一時滞在用のウィークリーマンションに到着したときの流れを書いてみたいと思います。
結果的に、羽田空港到着から9時間で解放されました。
一部、イタリア国内在住者向けの内容も記載します。
3/13 事前準備など
急な帰国だったため、前日にまとめて以下を行いました。
・イタリア・日本双方の入出国制限の確認*3
・レンタカーと送迎の依頼
・ウィークリーマンションの手配
・フライトチケットの購入
・荷物の準備
3/14 11:00(CET) 自宅~イタリア・トリノ空港
タクシーで移動しました。ここで自己申告書を求められる可能性もあったと思います。
3/14 13:00(CET) イタリア・トリノ空港~ドイツ・ミュンヘン空港
減便されているので空港内はガラガラでした。
ここで重要なのは保安検査場手前でイタリア内務省が定める自己申告書(画像2番目)を求められることです。紙自体を回収しているようで、スキャンしたpdfだけ見せても無理と言われてしまいましたが、近くに用紙と記入スペースがあるのでその場で作成できます。
あとは、機内で画像3番目のような申告書を書かされ、その場で回収されました。(コロナ対策でドイツ政府が定めているものだと思います。)
連絡先等を書くだけですが、機内でネットが使えないこともあり、ホテルの住所などはメモして持ち込んでおいた方がいいかもしれません。
(イタリア国内では搭乗ゲートなどで1m間隔の厳守を求められます。)
3/14 20:00(CET) ドイツ・ミュンヘン空港~羽田空港
欧州における現時点での感染地域はイタリアだけなので、ここの日本行き便の雰囲気はまだ普通でした。いつも通り税関の申告書を機内で書きます。*5
一応密閉空間なので、機内でマスクは外さないようにしていました。
到着後荷物カウンターのあたりまで向かうまでは通常通りです。
3/15 15:30(JST) 羽田空港 PCR検査
自分が感染地域からの帰国の場合、このカウンターに立ち寄るのを忘れないようにしてください。
案内があるように自分はイタリアからの帰国者であるため、検査官に声をかけて一通りの申告書類の書き方、体温測定、今後の流れについて説明を受けました。
申告書類では
・氏名、生年月日など個人情報
・日本での滞在先、電話番号、メールアドレス
・過去4週間の渡航歴
・簡単な健康状態アンケート
・予防接種歴
を回答します。日本での滞在先、電話番号は翌日以降保健所からの連絡に使われるため正確に記入する必要があります。
申告書類を書き終わった人から順に検査室に移動していきます。
その後、
・検査前待機(30分ぐらい)
・検査(綿棒を鼻に挿入して体液を採取するもの)
・検査後待機(1時間ぐらい)
ののち、全員揃ってから別室に移動します。ここで預け荷物を受け取りあとはひたすら検査の結果を待つことになります。
今回は同時刻に、自分が乗った欧州発便以外の到着がなかったため、検査も同じ便に搭乗していたイタリアからの帰国者のみでまとめられました。このあたりは当日のフライトの発着状況、到着空港が羽田か成田か、によって大きく変わる可能性があります。
3/15 17:30(JST) PCR検査結果待ち
ひたすら待ちます。(合計7時間)
これから帰国する方にとっては待機場所の設備環境が気になるところだと思いますが、自分の場合
・長机、椅子
・電源コンセント
・軽食
・トイレ
は利用できました。家族連れなどグループが多かったので話し声も聞こえ、それほど張り詰めた雰囲気ではありませんでした。椅子を並べて寝ていた人も居たと思います。
注意点としてはWifiがないことです(おそらく)。
海外での長期滞在の場合、日本のスマホ(SIMカード)を解約していることも多いと思うのですが、データローミングの利用や日本のSIMカード差し替えなどによって自力でスマホを利用可能にできるようにしておくのがベストです。
もちろん外出はできません。とにかく長丁場になりますので、ゲーム機やトランプなど、暇つぶし道具を用意しておくことをオススメします。
3/16 0:30(JST) 羽田空港~滞在場所
幸いにも会社の方がレンタカーによる送迎をしてくださったため、難なく滞在先のウィークリーマンションに到着することができました。
後述のように帰国翌日以降も原則的には外出禁止であるため、食料品や生活用品があらかじめ滞在先に用意してあると良いです。
帰国後
入国した次の日から起算して14日間、以下のことが求められます。(検疫官から渡された資料をもとに記載します)。
・自宅を含む滞在場所で待機
・公共交通機関を利用しない
・健康状態を毎日チェック
・咳や発熱などの症状が出たらすぐに保健所へ連絡
さらにこの期間中、各自治体の保健所から毎日健康状態確認の電話がかかってきます。体温測定結果の確認をされますので、体温計を常備しておく必要があります。
上2つが重要ですが、どこまで厳密に運用されているルールなのかは不明です。例えば食料品買い出しなどは当然可能です。
帰国時のルールも含めて基本的に罰則規定はなく、最終的に個人の判断に委ねられていますが、自分の立場を意識しリスクを考えて行動することが大事かなと思います。
(参考:イタリアでは段階的に制限が厳しくなり、現在では常時警察官が巡回して不当に外出をした者に実際に罰金が課せられています)
*1:3/17現在はイラン、中国、香港、マカオ、韓国、イタリア、サンマリノが対象です
*2:注意点としてまだ対象地域が「中国・韓国」と限定して書かれている箇所が複数あります。基本的に、ページのどこかに書いてある「入管法の入国制限対象地域」であればすべて同じ対応のはずです。
*3:海外赴任のため、今回は全面的に日本本社の人事担当者のサポートを受けています。諸々の情報はこの担当者に提供してもらいました。
*4:こちらは赴任先の総務担当者に依頼。内容は簡単なので自身でも書けると思います。
*5:制限はないと思いますが、今回のようにPCR検査で待機→入国となる場合、別室への移動の途中に団体で税関検査を通ることになるため、無申告で即通過できるように軽い荷物で帰国するのが無難だと思います。
イタリア生活レポ (食文化不思議系その1)
某ウイルスではなくあえて普通の生活レポを書いてみます。
10ヶ月のイタリア生活の中で不思議だった食文化。
記事が長くなってピザ・パスタ・コーヒーの3大巨頭で大半が埋まってしまったのでイタリア初級~中級者向けです。
不思議というか意味不明なものもありますが社会性フィルターにより「不思議」というタイトルになりました。
ピザがでかい
まあ定番ですが。その代わり生地は結構薄いです。
生地が厚いのはアメリカンピザで、基本的にイタリア人はイタリア料理がアメリカナイズされたものを嫌う傾向にあります。
数少ないPIZZA-LAの店舗はどういう気持ちでイタリアに出店してるんでしょうか
(2 PIZZA って書いてあるからこの大きさで2人用かと思ったら
普通に2枚入ってた。)
ぼくは基本的にナイフとフォークで食べるのですが、まあ食べ方は特に北イタリアと南イタリアで色々流派があるらしいです。奥が深いボル~
Come MANGIARE LA PIZZA - NORD VS SUD
コーヒーが小さい
いわゆるエスプレッソコーヒーというやつである。
だいたいカフェ(バール)に行くと以下のメニューが並んでます。
・エスプレッソ(ノルマーレ、つまり「普通」と言えばこれが出てくる)
・ルンゴ(ダブル)
・マキアート
・コレット(リキュールを混ぜたもの、メニューに載ってないこともあるけど会社のイタリア人はよく頼んでる)
イタリア人は基本的にエスプレッソを好みます。コーヒーに詳しくないのでエスプレッソがなんだか僕はよく分かっていませんがカルピスを薄めて飲むのは邪道なみたいな話です。
繰り返しになりますが基本的にイタリア人はアメリカナイズされたものを好みません。ということでアメリカーノはほぼ注文されません。アメリカーノを注文した日には、きっとクラスや職場でいじめられてしまうことでしょう。
というわけでみんなこのちっちゃいエスプレッソ1杯を飲みに職場を抜け出してコーヒータイムをするのですが、ちょっとしかないので着席もせず立ち飲みで済ませます。明らかに労力に見合ってないような気がするのですが、もちろん同僚とのおしゃべりが目的でもあるのだと思います。
パスタの種類多すぎ
そりゃこの棚が空になったら何が起こっているのか訳がわからなくなるさ。
基本的に小麦粉からできた乾麺(麺の形でないこともある)の総称がパスタです。
つまりスパゲッティを指してパスタと呼ぶのは日本人に例えるとそばもうどんもやきそばも全部ラーメンって呼ぶみたいな抵抗感があるわけです。
スパゲッティがパスタ界の主人公であることに変わりはないですけどね。陽キャ。
ファルファッレ (ちょうちょ)
フジッリ (個人的には通称ひねり揚げ)
ペンネ。Penne はペンの複数形です。普通にペンみたいだからペンネという
オレキエッテ。由来は耳たぶ。
パンが硬い
これは今でも意味不明。硬すぎ。
レストラン行くとこんな感じで主食代わりにパンを付け合わせてくれるのですが、硬すぎ。フランスパンに近いと思います。
基本的にかじって食べるのは行儀が悪いとされているのでちぎって食べるのですが、手を使ってもたまにちぎりづらいときがある。
そこまで力を入れてちぎらないといけないので、ちぎった後はカスがポロポロ落ちて3歳児の食卓みたいになる。
イタリア人はこのクッソ硬いパンをなぜありがたがって食べているのか未だに謎である。いやありがたがってはいないかもしれない。このパンの使いどころといえば料理が来ないときの手持ち無沙汰感を慰めたりメイン料理のスープを拭き取って食べるときぐらいだ。完全に道具扱いである。
山崎パンが食べたい。
ちなみに筆者はこの硬いパンちぎり作業による手からのウイルス感染が本国でのコロナウィルス蔓延の一因ではないかと睨んでいる。
水がペットボトルで出てくる
イタリア豆知識: レストランでペットボトルの水が出されるので、毎日持ち帰りまくると家にペットボトル博物館ができる pic.twitter.com/agE8jY7y8r
— がりゅう封鎖 (@shingaryu) 2020年1月18日
ファンタグレープがない
納得できない度でいうとこれが一番。
イタリアにはファンタのグレープ味が売っていません。というかぶどうジュースそのものがありません。
「イタリアではワインが人気なためぶどうのジュースはワインの下位互換だと考える人が多い」というのが有力な説ですが(実際イタリア人もそういう感想を持っていた)、本当のところはよく分かりません。
Wikipediaによるとたしかにファンタのイタリア向けラインナップにはグレープ味がありません。(その代わりOrange系はいっぱいある。全部同じじゃないのか)
https://en.m.wikipedia.org/wiki/International_availability_of_Fanta
どうしても飲みたいときはアジア系食材店で買ってます。
おいコンテ(首相)、どうしたってんだよ
コロナウイルスでイタリア全土封鎖だって?
ふざけるなよ、リモートワークで仕事中寝れるじゃねえか
【ポケモンAI】対面相性表からのPT構築自動生成
好きなポケモンで勝てるパーティはこう作る! 元1位によるPT組み方講座【ポケモン剣盾】
とても感銘を受けました。
今回は前回作成できた対面相性表を用いて、このPT作成手順をプログラムで自動化する、ということをやっていきます。
事前準備
・ポケモン同士の強さ関係を表す指標として、対面相性表を作成しておく
shingaryu.hatenablog.com
(今回使用した対面相性表32x32、拡大して見てね)
・対面相性表を計算した各ポケモンの「型」を以下の3種類に手動で分類しておく
さらにそれぞれ積み技を持つか否かをYES/NOで設定しておく
- 高速アタッカー (Sweeper)
- 重火力アタッカー (Tank)
- 耐久ポケモン (Wall)
定式化 (飛ばしてもいい)
相性値の規格化
諸々の定義の前に、対面相性表の相性値を微修正する。
今回の対面相性表は最小値-1024、最大値1024で各ポケモン組の対面相性が数値化されているが、これを0~1の範囲にスケーリングし直す。
本質的な意味はないが、紛らわしい負符号を取り除くという意味合いが大きい。
(注: 後述の相性ベクトル自体の規格化ではない!相性ベクトルのノルムはポケモンごとに異なる)
相性ベクトル
対面相性表では、各候補ポケモン(行)の各仮想敵(列)に対する相性値が与えられている。
各候補ポケモンの1行を表す、相性値を成分としてもつ多次元ベクトルを相性ベクトルと呼ぶことにする。
各相性ベクトルの次元は仮想敵の数 = 対面相性表の列数で、
このような相性ベクトルが候補ポケモンの数 = 対面相性表の行数だけ作成できる。
(例)
Diggerbyの相性ベクトル = (0.883, 0.082, 0.274, 0.182, 0.504, 0.419)
Dracovishの相性ベクトル = (0.432, 0.677, 0.230, 0.473, 0.322, 0.563)
相性ベクトルのなす角(相性補完関係)
上記2次元(仮想敵が2匹の場合)の図で示したように、
相性ベクトルは直交座標系において方向と長さを持ったベクトルとして図示できる。
ここで、相性補完とは、両者の弱点を補い合うような関係で
ポケモン2が苦手なポケモンBはポケモン1が得意とするような関係のことをいう。
これを相性ベクトルに置き換えて考えると、例えば次のような相性ベクトルを持つポケモン同士はこの相性補完関係がある。
(例1)
ポケモン1の相性ベクトル = (0.1, 0.9)
ポケモン2の相性ベクトル = (1.0, 0.2)
成分表記は(ポケモンAに対する相性値, ポケモンBに対する相性値) の順である。
一方で、以下のような相性ベクトルを持つポケモン同士は相性補完関係が小さい。
(例2)
ポケモン1の相性ベクトル = (0.1, 0.8)
ポケモン2の相性ベクトル = (0.1, 0.9)
ポケモン1, ポケモン2、どちらもポケモンAに弱く、ポケモンBに強い。つまりどちらも弱点が同じで、相手がポケモンAを繰り出したとたんに簡単に崩されてしまう。
この相性補完関係は、相性ベクトルのなす角で定量化できる。
相性ベクトルのなす角の余弦は図中の内積定理により求めることができ、なす角が大きい(最大で90°=π/2)ほど相性補完関係が大きいとみなせる。上記の例の相性ベクトルもこの関係を満たす。
(参考: コサイン類似度)
相性ベクトルの長さ
相性ベクトルの長さ(L2ノルムを想定)はその候補ポケモンの総合的な強さを表す。
各成分となる相性値が大きければ大きいほど相性ベクトルの長さも大きくなることからこう定義する。
合成ベクトル
合計6匹でPT(チーム)を組んでいく都合上、ポケモン単体の相性値だけでなく、複数ポケモンが存在する場合のその組み合わせに対する相性値も考えていく必要がある。
今回の計算では、これを単純に合成ベクトルで定義している(図参照)。
ポケモン1 = (0.2, 0.1)
ポケモン2 = (0.1, 0.7)
が居て、ポケモンAに対する相性値(1番目成分)もポケモンBに対する相性値(2番目成分)も単純に各成分の和で定義している(合計で(0.3, 0.8))。
苦手か得意か
規格化により、各相性値は0~1の値をとることが保証されているので、
相性値 < 0.5 → そのポケモンが苦手(不利)
相性値 > 0.5 → そのポケモンが得意(有利)
と判定できる。なお、上記合成ベクトルを用いて複数匹の組み合わせに対する相性ベクトルを作成した場合は、この閾値は0.5×ポケモン数 となる。
型情報による候補ポケモンの絞り込み
(冒頭動画での説明を参考にしています)
下記計算手順(1)~(4)では条件を満たすポケモンを候補ポケモンの中から検索していくが、この候補ポケモンの種類を1匹目のポケモンの型によって限定している。
以下は1匹目のポケモンの型ごとの、以降候補ポケモンとなり得るポケモンの型である。
- 高速アタッカー → 高速アタッカー または 重火力アタッカー (対面構築寄り)
- 重火力アタッカー(※) → 高速アタッカー または 重火力アタッカー または 耐久ポケモン
- 耐久ポケモン → 重火力アタッカーまたは 耐久ポケモン (サイクル戦寄り)
※ 1匹目が重火力アタッカーの場合は、2匹目のポケモンの型を用いてもう一度上記のルールでの候補ポケモンの絞り込みを行う。
計算手順
インゲンさんありがとう
(1)好きなポケモンを1匹選ぶ
(2)1匹目と相性補完が効くポケモンを1体選ぶ
(3)(4)1,2匹目が苦手とするポケモンに強いポケモンを2体選ぶ
(5)以上4匹が苦手とするポケモンを起点にするポケモンを1体選ぶ
(6)以上5匹が苦手とするポケモンをピンポイントで対策した1体を選ぶ
~(1)好きなポケモンを1匹選ぶ~
クイタラン (Heatmor)
炎を ベロの ように 使う。
アイアントの 硬い 外骨格を
じわじわと 溶かし いただくのだ。
~(2)1匹目と相性補完が効くポケモンを1体選ぶ~
結果: ドラパルト@メガネ
(注: 各相性値は計算前に0~1の範囲に規格化してあるが、このグラフにおいては生の-1024~1024の相性値を用いて図示する。0を境にして苦手と得意が分かりやすいため)
クイタランが苦手とするローブシン(Conkeldurr)、ウオノラゴン(Dracovish)、ウォッシュロトム(Rotom-Wash)にはドラパルトが強く、
ドラパルトが苦手とするヒヒダルマ(Darmanitan)、ニンフィア(Sylveon)、バンギラス(Tyranitar)にはクイタランが強い という相性補完が成り立っていることがわかる。
※クイタランは馬鹿力持ちで計算しています
2匹合計の相性値。たとえばナットレイ(Ferrothorn)にはとても有利で、サザンドラ(Hydreigon)にはとても不利といったような各仮想敵ごとのPTの相性を表しています。
~(3)(4)1, 2匹目が苦手とするポケモンに強いポケモンを2体選ぶ~
- 1匹目, 2匹目の合成相性ベクトルを計算する
- 合成ベクトルにおいて相性値が中央値1.0を下回る(苦手)な成分(仮想敵)を抽出する
- 1匹目の型情報を用いて候補ポケモンを絞り込む
- 候補ポケモンの中から順番に2匹の組み合わせを選択
- 選択した2匹の各相性ベクトル(→p1, p2)について、手順2で抽出した以外の成分を0に設定する
- |p1| |p2| |sin(θ)| を計算する
- 手順5で計算した値が一番大きくなるポケモン組を3, 4匹目として採用
手順5の評価式は要検討だが、1, 2匹目が苦手とする仮想敵に有効な相性値を持つという条件のほか、3, 4 匹目に選んだ2匹同士も相性補完が大きいことという条件をオリジナルで設定している。
(似通った役割を持つ2匹でも相性値合計では有利になり得るが、その場合片方の選出機会がほぼ0になり意味のない枠となってしまうため)
0以下の相性値(棒グラフで下に飛び出てる部分)がだいぶ少なくなってきた。
※2匹目のドラパルトと持ち物が被ってしまっているのでそのままではPTとして採用できませんが、ご容赦ください
~(5)以上4匹が苦手とするポケモンを起点にするポケモンを1体選ぶ~
- 1~4匹目の合成相性ベクトルを計算する
- 合成ベクトルにおいて相性値が中央値2.0を下回る(苦手)な成分(仮想敵)を抽出する
- 候補ポケモンのうち、積み技フラグがYESであるポケモンを絞り込む
- 候補ポケモンの中から順番に1匹を選択
- 選択した1匹の相性ベクトル(→p1)について、手順2で抽出した以外の成分を0に設定する
- |p1| を計算する
- 手順5で計算した値が一番大きくなるポケモンを5匹目として採用
結果: パルシェン@タスキ
ドリュウズ(Excadrill)やミミッキュ(Mimikyu)の相性値が若干上向いたので、主にこの2体を起点にとる想定で選択されたポケモンだと思われる。
トリトドン(Gastrodon)に対する相性値が極端に低くなってしまった。→次の手順で解決
~(6)以上5匹が苦手とするポケモンをピンポイントで対策した1体を選ぶ~
- 1~5匹目の合成相性ベクトルを計算する
- 合成ベクトルにおいて相性値が最小値をとる(一番苦手)な成分(仮想敵)を抽出する
- 候補ポケモンは全ポケモンを対象とする
- 候補ポケモンの中から順番に1匹を選択
- 選択した1匹の相性ベクトルについて、手順2で抽出した成分の相性値が一番大きくなるポケモンを6匹目として採用
結果: ラプラス@弱点保険
トリトドン(Gastrodon)の相性値が大幅に上昇した!
ヒヒダルマ(Darmanitan)やカビゴン(Snorlax)を筆頭に、逆に苦手が増えていることはあまり気にしなくていい。この6匹目はトリトドンへのピンポイント対策であり、相手PTにトリトドンが存在しない場合にはほとんど選出しない。
まとめ
この世にクイタパルトという新しい構築が生まれた