イタリア(EU)の運転免許証への書き換え ~Anagrafe編~
たまにはこういう記事を書いてみようと思う。
タイトルも検索に引っかかりやすいように普通な感じにしておいた。
イタリアで効力を持つ運転免許証
イタリアで車を運転するために何が必要か。そう、運転免許証である。
関連する運転免許証は次の3つがある。なおイタリアと書いていますがだいたいの部分は他のEU諸国も同じです。
(1)日本の運転免許証
イタリアでは使えない(それはそう)。
(2)国際運転免許証
イタリアに上陸した日から1年間は使える。
https://www.npa.go.jp/policies/application/license_renewal/pdf/HP3monthpicture.pdf
(3)EUの運転免許証
EU全域で効力を持つ。
つまり、留学や海外転勤などでイタリアに移住した(かつ車を運転したい)人が取る流れは次のようになる。
上陸前:
・日本で国際運転免許証を発行しておく。
上陸後、1年以内
・EUの運転免許証を申請しておく。
・国際運転免許証で(※)運転する。
上陸1年後以降
・EUの運転免許証で運転する。
※国際運転免許証だけが効力を持っているはずなのだが、レンタカー屋などの独自の規定で日本の運転免許証の提示を求められることがあるので、実際は日本の運転免許証も持っていた方がいい。
(なお、イタリア人は日本語が読めないので日本の免許証の実物を前に記載内容を自己申告しながら手続きを進めることになる。意味があるのか)
EUの運転免許証の取得
ここからは今日実際に行った流れを説明していく。
例の通り細かいことは全部コンサルがやってくれたので、概要だけの説明になる。
イタリア移住に関する主要な証明書類の中での順番はこんな感じ
・滞在許可証 (Permesso di Soggiorno)
・保険証 (Tessera Sanitaria)
・住民登録
・IDカード (Carta d'identità)
・運転免許証 (Patente di Guida)
(IDカード)
最初に重要なことを説明しておくと、
日本で取得した運転免許証は、現地での運転教習や学科試験などなしにそのままEUの免許証に書き換えできる。
個人的にはそりゃそうだろうと思っていたのだが、どうもアメリカは違うらしい。みんな教習所に通って新規に免許を取得している(日本より遥かに楽だとは聞くが)。
ちなみに、書き換え可能だとして、普通・中型・大型や二輪の排気量などの免許区分がどう対応づけられるのかという疑問があるが、実際に書き換え後の免許が届いたら結果をお知らせします。
2020/10/06追記: たぶん二輪は制限なしです
2020/10/12追記: 二輪は125ccまでのA1クラスになりそう
とにかく今回の (日本領事館-トリノ陸運局間の)運転免許書き換え申請は以下が必要になると言われた。
(1) IDカード (Carta d'identità)
(2) Certificato Storico di Residenza (滞在経歴の証明書?)
(3) 日本の運転免許証の翻訳証明
上に書いた主要書類の中でIDカードと運転免許証はおそらく車を運転しない限りは必要にならない。ということで今までどちらも持っていなかったので今回まとめて申請することになった。
ちなみにIDカードはイタリア国民も持っている正式な身分証明書で、もし車を運転だけでなく購入することになった場合は必要になります。
10/13追記: 今回は運転免許証そのものではなく、上記の必要書類を集める段階です
(1)(2)を戸籍課(Anagrafe)で申請し、その場で発行される控えを一時的な証明として、(3)の領事館での申請に向かう流れらしい。
正式なカードや証明書の発行と配達が遅すぎるので、だいたいの証明書は控えだけでも法的に効力を持つようになっている。
(当日)
ということで、朝イチで戸籍課(Anagrafe)で待ち合わせとなった。
ご覧の通り激混みなのだが、イケメンコンサルが予約を取ってくれたおかげで優先入場できた。(さすがプロ)
(1)の申請には(その場では)特段大したものは必要なく、パスポートと証明写真だけ手渡して済んだ。ついでに(2)も申請する。トータル30分ぐらい。
控えの紙をそれぞれ受け取って、Anagrafeでの手続きは終わり。実物は5営業日ほどで自宅に郵送されるらしい。
今回は(3)もコンサルに任せる(自分自身では領事館に行かない)都合上、領事館発行の申請フォームと代理申請のための委任状もその流れで記入して手渡した。ちなみにこの翻訳証明の申請に必要なものは以下。
・翻訳証明書作成・記入用紙
・証明書発給申請書
・代理申請の委任状(本人が申請しない場合)
・日本の運転免許証
これについては記入例もあるし何も心配することはない。領事館に提出する書類なので、全部日本語。自分だけでもできそう。
これで後はコンサルと領事館と陸運局が頑張ってくれることを祈るだけになった。
早く届くといいな。
10/13追記: 10/1にコンサルから翻訳証明の電子データが届きました。記事中でAnagrafeに行ったのが9/23、約1週間後になります。
→ ACI編に続く