がりゅう、イタリアでバイクを買う
この記事ではがりゅうがイタリアでバイクを購入するまでのサクセスストーリーを紹介します。
(前提) イタリアのトリノという街に仕事の都合で住んでます。
もくじ
- 近所にできた謎のバイク屋 (9月頭)
- 運転免許証の申請 (9月中旬)
- 謎のバイク屋で話を聞く (9月中旬)
- 店選び (9月中旬)
- 価格見積もり (10月頭)
- 仮免許証(Recevuta)の入手 (10月中旬)
- 購入 (10月中旬)
- バイク用品の購入 (10月中旬)
- 駐車場契約 (10月下旬)
- バイク保険契約 (10月下旬)
- 納車 (10月29日)
近所にできた謎のバイク屋 (9月頭)
たぶんすべてのきっかけ。
8月中旬ぐらいにイタリアに帰ってきた(一時帰国してた)のだが、自主隔離が明けた9月頭ぐらいにこの店 (Errebi) を見つけた。自宅から歩いて5分ぐらいのところにある。このあたりにバイク屋なんてなかったので珍しい。
なんだこの店?
運転免許証の申請 (9月中旬)
バイクを買いたくなるちょっと前のできごと。過去記事でまとめた通り、運転が全くできないのは困るということで、今から1ヶ月ほど前に免許証の申請を始め(てい)た。
これが完了するタイミングが後々の納車時期を左右することになる…
謎のバイク屋で話を聞く (9月中旬)
入店してみた。チャオ
どんなバイクが置いてあるのか、チラ見する程度のつもりだったが、予想以上に店員さんが丁寧に対応してくれる。聞くと、このErrebiというバイク屋はつい2ヶ月前に開店したばかりとのこと。
てっきり外国人(かつ言葉もあんまり通じないやつ)は対応に時間がかかるし門前払いされるかと思ったが、買ってくれるなら頑張ってサポートするよとのことで、「あれ意外と普通に買える?」と思った。
主力製品は、イタリアFantic Motor社製 Caballero Scramber 125/250/500 である。
http://www.caballerofantic.com/en/scrambler
店選び (9月中旬)
この時点でもう既に、免許もいずれ手に入りそうだし、どこかしらでバイクを買ってみようと思っていた。たださっきの店(Errebi)で即断しなかったのは、そこまで好きな車種がなかったから。
まあなんにせよ高い買い物なので、選択肢は多くしておきたいと思って、他のバイク屋も回ってみようと思い立った。詳しい知り合いもいなかったのでとりあえずGoogleマップで検索。
バスで20分+歩いて20分とかの場所にしかなかったので、効率良くこなすならマジでバイク屋を回るためのバイクが必要
KawasakiとかBenelliとかApriliaとかが置いてあった。
ちなみに日本のレッドバロンみたいな、巨大な全国チェーンはたぶんイタリアにはない。そもそもチェーン店の文化が…
ここで重要な情報を得る。
外国人がバイクを購入するためには、以下の身分証明書が必要であると。
この時点で、Carta d'identitaだけは持っていなかった。ただ、並行して進めていた免許証申請の過程で入手できそうな気がしていた。
ということで、Carta d'identitaが入手できることを祈りながら、しばらく(2週間ぐらい)待機することにした。
価格見積もり (10月頭)
Carta d'identitaは届いた。車両だけならもう購入できると思ったので、本格的に購入の話を進めることにした。
店選びについては、結局
最初の店(Errebi)で買うことにした。
理由は何かと親身に対応してくれそうだったから。それと
いつも暇そうだから気軽に話にいける
点である。(最近は店の知名度が上がってきて他のお客さんもよく見かけるようになった)
イタリア語も英語もそんなに得意じゃないからどうしても、忙しそうな店員に話しかけるの勇気いるんですよね。
ということでScramber 250の見積もり書(Preventivo※)を発行してもらう。ああそうかどこの国でも見積もり書ぐらいあるよなと謎の感動をした。
日本のように高額な手数料がなくて分かりやすい。どうやら、ナンバープレート申請代行手数料は310EUR(250ccの場合)と法律で決まっているらしく、基本的に店頭の値札の価格にこの金額しか足されない。
※このPreventivoという単語はバイク保険の見積もりのときにも目にすることになるので、嫌でも覚えます。
ここらへんから割とガチめの質問を繰り返していたのだが、一番の懸念点となったのが
免許証がいつ届くかわからない
点だった。
ちなみになぜ免許証もまだ持ってないのに急いでバイクを買おうとしていたのかというと、一つには冬が来る前に納車したかったから。もう一つは僕のイタリアでの任期も残りわずかなので、(残りわずかなのに新車でバイクを買うのは意味がわからないが、)とにかく時間を有効に使いたかった。
今この記事を書いている時点(10/31)ではイタリアの2回目のロックダウンが現実的になりそうで、それまでのタイムリミットを有効に使うという第三の理由も生まれた。
とにかく免許証の現物がないと色々とリスクもあるので、また少し考えることにした。
仮免許証(Recevuta)の入手 (10月中旬)
仮免許証と書いたが日本の教習所で第一段階を終えてもらえるアレではない。本物が支給されるまでの、仮のレシートである(過去記事参照)。
仮のレシートで、その日から運転できるようになった。
これで免許証についての障害はなくなった!
※日本でも同じだが、車両の購入自体は免許証がなくてもできる。色々なリスクというのは購入後しばらくバイクを引き取れないこと、免許区分に思い違いがあり乗れないバイクを買ってしまうことなどで、路上での運転資格がはっきりしていればよかった。
ただ一つ思い違いが発覚し、125ccまでしか乗れない免許であることに気づいたので、Cabarello Scramber の125ccモデルを買うことにして翌日店に向かった。
え?バイク免許A1なんだけど
— がりゅう10月 (@shingaryu) October 12, 2020
購入 (10月中旬)
購入しますと言う。ちなみに支払い方法は
・一括払い
・分割支払い
のどちらも選べたが一括にした。
数十万円を一気に相手先口座に振り込んだわけですが、取引手数料0円だったのでビビりました。26歳以下だか27歳以下だか若者向けの、全手数料無料の口座を使っています。
「ありがとう!Carta di Circolazioneが発行されて、車両が店に届いたら連絡するね!」と言われて納車を待つことになりました。店員さんからすると"1ヶ月間ずっと質問し続けてる得体の知れない異人"に対してやっと利益を確定できて、ホっとしたことでしょう。
在庫ある車両とのことで、10日ほどで納車されるのはラッキー。
バイク用品の購入 (10月中旬)
ただのサイドクエストですが、たぶんヨーロッパはヨーロッパなりのヘルメット安全規格があるので余裕があれば現地でヘルメットを買い直したほうがいいです。
その他グローブとかも持ってなければ納車前に用意しておきましょう。
ワイの答えはコレや!
イタリア(本国)のGiviはヘルメットも作ってるらしい。日本では箱しか売ってないけど
駐車場契約 (10月下旬)
駐車場付きのアパートにしておけばよかった。
といっても仕方がないので他の選択肢をネットで探した。
(1)料金制の路上駐車
(2)公共駐車場
(1)は新車のバイクを路上に置きっぱなしにするのが危険すぎるのでやめた。
でここにした。1ヶ月70ユーロ。
Parking Torino Centro – The site of Parking Torino Centro
振り返ると、ネットに頼らず街中で探してその場で受付に聞いたりした方が早かったと思います。
※日本語のブログを読んでイタリアまでバイクを盗みに来る人はそんなにいないと思うので、気にせず写真上げてます
(納車後)
バイク保険契約 (10月下旬)
ラスボスと見せかけて見掛け倒し。
ネット申し込みができる時代に生まれてよかった。
今回は簡単に申し込める通販型(ネット申し込み)のバイク保険にした。簡単と言ってもさすがにイタリア語が難しすぎたのでこれだけは職場のイタリア人に手伝ってもらった。
これに限らず最近返信が遅いなと思っていたら知らないうちに彼女ができていたらしい。
--イタリアでバイクを買おうと思ってる人向け情報 ここから--
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保険料は年間710EUR、保険会社はGenialloydです。
Assicurazioni on line per auto, moto e casa Genialloyd
オンライン上でだいたい以下の流れで完了できます。Carta di Circolazione (下記)が必要です。
・個人情報入力
・車両情報入力
・見積内容表示
・保障プランを取捨選択
・アカウント登録
・オンライン支払い
・証券がメールで送られてくる
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--イタリアでバイクを買おうと思ってる人向け情報 ここまで-
納車 (10月29日)
納車したぜ!
あれ、エンジンがかからないよ?
コックが閉まってるのに気づくまで20分かかって、その後一回エンジンかかったけどアイドリングが保てなくて電話口でメカニックにブチギレてるのを聞いてたら20分経ってて、俺が軽くアクセル煽りながら始動したら2秒でかかった
— がりゅう10月 (@shingaryu) October 29, 2020
店員さん「すげぇ!ぼくバイク乗ったことないんだよ」 https://t.co/3xoz6Tsa9o
エンジンはかかりました。多少のトラブルはご愛嬌です。
無事納車しました。良い店員さんに恵まれて、イタリアでイタリアのバイクを買うという夢を叶えられました。免許の都合で選んだScramber 125ですが、250ccと車格も変わらないので不自由は感じていません。ここトリノの都市部は凸凹の石畳と路面電車のレールがあちこちにあるので、オフロードタイヤを履いたスクランブラータイプでよかったと思っています。一応日本でも代理店販売しているようなので、興味があったらどうぞ。
近隣にちょっとした山道があるので、休日はしばらくそこで走り回っていたいと思います。
改めて
— キャバレロがりゅう (@shingaryu) October 29, 2020
イタリア移住から1年半、ついにイタリアのバイク納車しました🏍
Fanfic Motor Caballero 125
石畳でこけないようにしたいですね pic.twitter.com/WlHx0ZhDNN
あとがき
ロックダウンされる前に新車何km乗れるかチャレンジやってます。